ぬいぐるみと共に生きる

人間に対して欲情できない…そんな悲しい性癖を持った人も少なからずいるようです。しかし彼ら「ものフェチ」たちは、そこまで自身のフェチ心を厄介だとは思っていないのかも? ぬいぐるみに一生捧げようと決めた「ものフェチ」女性のお話を紹介します。

いつでも彼はそばにいるから

「物心ついたときから傍にあったぬいぐるみと、20歳になった今でもずっと一緒に遊んでいます。昔から引っ込み思案だった私には、彼が世の中で唯一の話し相手でした。何度も縫製がほつれてダメになりかけたけど、そのたびにきちんと修理してもらっています。

一度だけ、まともな恋愛を経験したこともあります。15歳のときに、年上の男性を好きになったんです。相手も私のことを好きだと言ってくれましたが、彼との付き合いは最悪でした。詳しくは話しませんが、良いように扱われて、捨てられただけです。

それでも当時の私は本気だったので、なかなか立ち直れませんでした。ネットで出会った男性だったので、友達に相談もできません。そんなとき心の支えになってくれたのは、このぬいぐるみでした。彼だけが私の話をいつまでも聞き、理解してくれました。

思えばそのときから、私はそのぬいぐるみを愛し始めたのかもしれません。それまではただの『もの』だと思っていましたが、今ではもう『人間』と同じように感じています。と言うよりも、世界でただ1人だけの、私の『恋人』なんです。当然デートもすれば、セックス(という設定のオナニー)もします。はたから見れば病的な女かもしれませんが、私自身はそうは思いません。本気で彼を愛し、世界に存在する何ものよりも大切に思っています。

心の底では彼がぬいぐるみに過ぎないことは理解しています。いつかこの遊びをやめなければならないときも来るでしょう。でも私が成長して、世間に溶け込めるまでは、やっぱり彼に支えてもらおうと思います。(20歳 学生)」

やや不気味に思える「ものフェチ」ですが、その偏愛の底には、純粋な気持ちが隠れているのかもしれませんね。人には言えないことは信頼できる「もの」に相談する…そんなことができたら、あるいは人生はもっと生きやすくなるのかもしれません。


Copyright(c) ようこそ、フェティシズムの世界へ All Rights Reserved.