フェチと変態の境目は?

「ヘンタイ」という言葉は元々「変態性欲」の略語で、決して誉め言葉にはなりません。何かに異常な執着を抱き、性的に興奮する人のことを指し、こう呼ばれる人の多くは男性です。女性の下着に興奮し、盗んだショーツをペニスに擦り付けてオナニーし股の部分に激しく射精する。「変態」と呼ぶととても不気味な印象となりますが、「フェチ」と呼ぶと何故か印象が和らいでしまいます。フェチと変態の境目には何があるのでしょう?

犯罪を犯すフェチが「ヘンタイ」、という区分けがあるのかも知れませんが、「女子高生の使用済みパンティを1000枚買って、毎日匂いを嗅いでいる」という人は犯罪者ではありません。でも、「ヘンタイ」と呼ばれることはあるでしょう。「皮フェチ」の中には「肌に直接身に付けて汗くさくなった皮の匂いがたまらない」とか「この皮に犯されたい」とかいう人がいますが、これも罪ではないけれど「ヘンタイ」の仲間と言えるかもしれません。両者にははっきりした境目はなく、かなりの部分がオーバーラップしているようです。

ノーマルとアブノーマルの境目は?

フェチには、「おっぱいフェチ」「尻フェチ」「脚フェチ」など、女性の肉体の特定の部位に執着心を持つタイプのものが多いようです。「俺、巨乳フェチなんだよね」と語る人はアブノーマルとは言われることはあまりないでしょうけれど、「靴を脱ぎたての足の匂いフェチなんだよ」という人は異常者扱いされる可能性が高いでしょう。フェチにもノーマルとアブノーマルがあるようです。「お尻の穴の皺が大好き」というような人は、その境目近辺にあるかもしれません。

当然のことかも知れませんが、多くの男性が好きになりそうな部位のフェチは「ノーマル」寄りで、その逆はアブノーマル寄りということになるのでしょう。従って、ノーマルかそうでないかは時代時代の価値観の変化とともに変わります。少し前までは、アナルセックスをする人は「ヘンタイ」扱いされていましたし、その最たるものとして「ゲイ」は差別されていました。現代では、アナルを使った性行為は「ノーマル」の仲間入りをしつつありますし、若い女性の間では「アナルオナニー」をする人も増えているようです。

古代ギリシアでは男性哲学者同士がセックスするのは「たしなみ」だったと言われますし、わが国においても武将たちの多くが「男娼」を抱えていました。時代によっても、ノーマル・アブノーマルの境目は動くものですので、フェチとヘンタイとの境目も常に変動すると考えられるでしょう。

ヘンタイとはなんでしょう?

辞書で調べると、「変態」とは普通とは異なるもののことのようですが、そもそも「普通」とは何かというと、それもはっきりしないものです。性的志向性が異常であるとか倒錯的だとか言う定義もありますが、たとえば「SM」は倒錯的なのでしょうか?


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